あーちゃん〜その3
![]() 過去の話はこちら。 おじいちゃんにはよく虫採りを手伝ってもらった。『コオロギ捕まえたぞ、うおっほん』と咳払いしながら僕に手渡す、優しいおじいちゃん。僕は喜び、両手を広げる。受け取った黒い物体を見る。こおろぎ、というか、これは確かに奴だった。僕の最強最悪の天敵。黒い彗星、ゴッキーだった。衝撃的すぎて反射的にふり払うことさえできなかった。人はあまりに衝撃を受けると、金縛りにあうみたいだ。 そう、あれと同じだ。つい最近偶然にも数年前の芸能ニュースを見たんだけど。義丹と○シアが離婚するかしないかってスキャンダル。記者会見で泣き綴る義丹に、あるキャスターが( 関係ないが、絶句義丹(怪獣の名前みたいだ)は会見から去る時に、泣きながら「マーちゃんごめんね」と言っていた。「今度会えるんです」とかも言っていた。だからなんなんだ。いや、むしろ讃えたい。面白すぎるぞ。 それにしても、悪戯の為ならゴキブリを片手掴み、なんてクレイジーなおじいちゃん。でもあれはさすがに笑えなかった。なのにおじいちゃんは大爆笑。僕はそれも含めてどん引きして、絶句義丹になったものである。 おじいちゃんの朝の日課である、「住宅駆け回りマラソン」には何度も参加しようとした。「明日は僕も参加するから起こしてな」って幾度となく言った。でも夜遅くまで、従姉妹に借りた『あさりちゃん』の単行本を読んでいたし、朝が早すぎるし、結局ずっと寝てるのが僕の朝の日課だった。 言うまでもなく、「なんで起こせへんねん!」という僕の怒りは、「起こしたわ!!」で撃沈された。僕はそこでもまた絶句義丹になったのである。 ・・・続く こんなアホな例えに絶句しないで、この先も読んでほしいw☆ |
あーちゃん〜その2
1話目はコチラ。 駅を下りても、祖父母の家までは15分くらい歩く。だけど、途中で駄菓子を買ったり、昆虫を探したりしながら向かうので苦痛ではなかった。 今では考えられないが、僕は虫採りが大好きだった。それはもう何百匹と採った。そしてその数だけ死なせた。その怨念が今の虫苦手な僕を作り上げたのかもしれない。 虫採りに一番血気盛んな小学生低学年の頃なんて、近くの大きな公園に(従兄弟は『今行ったらめっちゃちっちゃいで』と言っていたけど)毎日のように出掛けた。少し大きめの虫かごにはバッタやてんとう虫やカマキリ、とにかくありとあらゆる昆虫がひしめき合っていた。おもちゃの缶詰みたいに何が出てくる分からない状態だ。いやはや恐ろしい。 カナブンが好きで、マンションなどもよく探索した(階段の踊り場や溝などによくいた)。公園で出会った空を舞うカナブンは石をぶつけて採取した(もはや虫を育てるという気はない)。 ある日、公園で偶然クラスメートと会ったので鬼ごっこをした。滑り台に逃げるクラスメートを追いかけていた時、運悪く足をひっかけた僕は、頭から下に落ちて気絶した。なのに、目を覚ました時にクラスメートがいなかったのを鮮明に覚えている。僕はそのまま救急車で運ばれた。 曖昧な記憶ではあるが、いつも近所でサッカーボールを蹴っていた、ちょっと怖くて僕が避けていた上級生が、僕の家へ行って両親を呼んできてくれたみたいだった。今更ながら、しかもここで言います、ありがとう。 ちなみに恨んでないが、現場からいなくなったクラスメートの名前は今でも鮮明に覚えてる。 ・・・続く あなたのポッチで物語りはさらに続きます☆ |
|
+ home +
|






