あの町の夕暮れ
- Wed
- 18:00
- ポエム

「あの町の夕暮れ」
仕事からの帰り道
町を茜色に包み込む夕暮れが
僕の影を柔らかに落とす
心地良い風が
町の香りを運んでくる
何を考えるでもないけど
ベンチに座り
僕は物思いに耽(ふけ)る
それがあの町での日常だった
決していい記憶ばかりではないけれど
少し離れて気付いた
僕はあの町の匂いが好きだった
ステキなことがあると思っていた街は
どこか他人行儀で
僕を受け入れまいとする
(きっとそんなことはないんだろうけど)
ビルの隙間から見える夕暮れを見ては
物足りなくって
帰りたくなっちゃって
みんなきっとそうなのに
それは言っちゃいけないから強がって
きっと
両親やペットや友人にもそうだけど
僕はあの町に会いたいんだろう
懐かしくて 切なくて
だけど優しい
生まれ育ったあの町に
そして1人でまたあの夕暮れを眺めたいんだ
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写真評価 ★★★★★★★☆☆