美しい世界

Kodak E100VS(Cross)

風が日常に色を付ける
それを壊さないように
時には着色するように
僕はカメラを向ける


静かで穏やかな日々が大切に思えるようになったのは
大きくはなくとも
それなりの悲劇と出会ってきたからだろう

喜びと悲しみ 光と影
どちらもあるのが日常で
どっちも必要なもの

知りたくないことや 経験したくもないことだって
いつか大切に思える時がくるんだ

たとえその時はそう思えなくたって


風が日常を彩る
僕はまたそこにカメラを向ける
いい所だけでなく
そこにある喜びも悲しみも
余すことなく全部

それが僕にとって
一番美しい風景であり
表現したい世界なんだ

---

僕の中で「あ、いいなこれ」って思える写真は、
物語を感じさせるものだったりします。

音楽でもそうだけど、聞きながら目を閉じると
いろんな風景が浮かんで来るような。

もちろんそれだけで判断しているわけじゃないけど。
好きになる要因としては大きいかもしれない。


自分の写真はいろんな悲しみを知っている方、
感受性の強い方への方が届きやすいと思う。

切り取っているのが、裏も表もない
ただいつもそこにある日常の瞬間だから。




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